最近ゴルファーの間で話題となっているシミュレーションゴルフ。しかし、シミュレーションゴルフという言葉を聞いたことがあるだけで実際にはどんなゴルフができるのか、どこでできるのかなど詳しく知らない人も少なくないはず。
そこでこの記事では、シミュレーションゴルフとは何なのか、打ちっぱなし練習場にはない特徴はあるのか、料金相場はどれくらいなのかなどを紹介します。
シミュレーションゴルフに興味がある方はこれを読んで是非参考にしてみてください。
Contents
シミュレーションゴルフとは?
シミュレーションゴルフとは3Dのリアルなコースが映し出されたスクリーンに向かって、実際のクラブでボールを打つ室内型ゴルフのことを指します。
スクリーンに向かって打ったボールがどのような角度で飛んだか、どのくらいのスピンがかかったのかなどを高性能センサーが瞬時で分析し、打球がスクリーンに映し出されます。
最近ではセンサーの精度やシミュレーターの精度が非常に高くなっているため、室内で打っているのにもかかわらず外で打った時とほぼ変わらない打球がスクリーン上に映し出されることになります。
プロゴルファーが精度チェックを行うなど、シミュレーターの精度も向上しており、よりリアルに近いゴルフ体験が可能になってきています。
では次にシミュレーションゴルフのメリットやデメリットを見ていきましょう。
シミュレーションゴルフを利用するメリット・デメリット
続いて、シミュレーションゴルフを利用するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
シミュレーションゴルフを利用するメリットは以下の6つです。
1.コースに行かなくても室内で気軽にコースが体験できる
2.スイングや球の軌道の分析ができる
3.季節や天候に左右されない
4.初心者がコースを体験するのに最適
5.レッスンの効率もアップ
6.コースの再現度がかなり高くなっている
コースに行かなくても室内で気軽にコースが体験できる
シミュレーションゴルフの最大のメリットは何と言っても、実際のコースに出なくても室内で疑似的にコースを体験できるということです。
実際にコースを回るとなると、
・車などでゴルフ場までの移動が必要
・18ホール回るのに半日程度はかかる
・コースを回るのに数名で行く必要がある
etc.
あらかじめ時間を調整し、予定を立てて行く必要がありますね。
実際のコースは自然を体感できて素晴らしいものですが、『じゃあ明日ゴルフ行こう』と突然思い立ってもなかなか難しかったりします。
シミュレーションゴルフであれば、アクセスの良い場所にあり、徒歩での移動がないので短時間でコースが回れるため、気軽にゴルフを楽しむことができます。
スイングや球の軌道の分析ができる
シミュレーションゴルフでは球を打つたびに高性能カメラでスイングを録画する機能があるため、自分のスイングを客観的に見て分析することができます。
クラブごとに出てしまうクセや、屋外練習場では気づけないようなスイングのズレを映像を通して見つけることができるため、どこを直せば綺麗なフォームで打つことができるのかなど修正ポイントを明確にすることが可能です。
スロー再生や1コマ送り機能が搭載されている機種などでは細かくフォームチェックをするなども可能です。
ボールを打った際のヘッドスピードやバックスピン量、打ち出し角度などを細かく計測できる機種では、高度な練習も可能です。
また、飛距離が正確に表示されるため、どのクラブがどれくらいの飛距離が出るか分からない初心者の人でもシミュレーションゴルフで様々なクラブを使用することでクラブごとの飛距離を認識することができます。
季節や天候に左右されない
シミュレーションゴルフは室内で行われるため、天候の影響を受けず、快適な環境で楽しむことができます。
エアコンなどのおかげで、大量の汗をかくようなことも少ないので、軽くボールを打ってから仕事に出かけるなども可能です。
真夏などはゴルフ場もかなりの暑さになることがあるので、熱中症の心配が少ないというのも利点の一つですね。
初心者がコースを体験するのに最適
ゴルフを始めたての頃ですと、球もまともに打てず、狙った方向に球が飛ぶのがまれというような方も多く、そんな状態でコースに出ると、スコアも150などとかなりの球数を打つことになります。
ゴルフに慣れてない状態でコースに出ると、球がちゃんと飛ばないイライラや、ずっと走り回ることによる肉体的疲労、後ろの組が詰まってきたときの圧迫感など、過酷な面があります。
コースに出ないと分からないことも多いのですが、あらかじめボールの飛び方やどれくらいのスコアになるかなど分かっていると、実際のコースに出ても落ち着いて行動できるようになってきます。
そのため、シミュレーションゴルフであらかじめコース体験をしておくと言うのは、初心者の方にとって予習的な要素もあるのでおすすめです。
誰にも気を使う必要もないので、まずは思うように打ってゴルフが楽しいと思ってもらえると、その後の上達にもつながっていきます。
レッスンの効率もアップ
ゴルフシミュレータ―を使うと、スイングの録画や打球の打ち出し角度、ヘッドスピード、スピン量などが簡単に計測できます。
自分のスイング映像や計測された数値などをもとに客観的にスイングの分析ができるので、レッスンなどを受ける際にも的確なアドバイスを受けられます。
また、自分のスイングを映像で見ながらレクチャーしてもらうことで、スイングのダメな部分を客観的に理解して改善することに繋がります。
屋内でゴルフレッスンを受ける際には、シミュレーターが導入されているかなどはゴルフスクールを選ぶ基準で重要な要素と言えますね。
コースの再現度がかなり高くなっている
画像処理の高度化により、ゴルフ場の映像もかなり実態に近いものとなり、本当にコースを回っているかのような体験ができるようになってきています。
シミュレーターによってコース数などが異なるので、一概には言えませんが、GolfZonのVison+などはゴルフ場にドローンを飛ばして、リアルな地形を計測して3Dで再現するなど、かなりの精度でコースを再現しているような機種もあります。
機種によって再現度は異なるので、自分の好みに合った機種を探すというのも一つの面白さとなります。
デメリット
シミュレーションゴルフにはいいところも多いですが、やはりいくつかのデメリットもあります。
1.弾道予測に多少ズレがある
2.実際のコースならではのイレギュラーが起こらない
3.打ちっぱなしなどに比べると少し利用料が高い
弾道予測に多少ズレがある
基本的にシミュレーションゴルフでは、ボールのスピン量や打ち出し角度、打ち出し速度などの数値からシミュレートされた打球の弾道となるので、実際の弾道とは多少ズレが起こります。
機種によって精度にも差があるので、100%正確なものではなく、あくまで目安の弾道となります。
実際のコースならではのイレギュラーが起こらない
通常のコースでは、足元が傾いていたり、バンカーが荒れていたり、動物に打球がぶつかったりと、練習場で打つ場合と比べて球を打つ地面のコンディションが異なります。
各種シミュレーターでは、バンカーやラフなどの再現のため、弾道予測の飛距離に制限をかけたり、バンカーやラフ用のマットが装備されたりと工夫をされていますが、やはり実際のコースと比べて機械的なものとなります。
初心者の方や簡易的なものとしてプレイするには全く問題ないのですが、実際のコースと比べると見劣りしてしまいますので、そこはあくまでシミュレーションゴルフとして楽しむことが大事です。
打ちっぱなしなどに比べると少し利用料が高い
シミュレーションゴルフと打ちっぱなしを比較するにはどちらも練習目的で利用することが前提となりますが、時間制の打ちっぱなしであっても、打った球数の分だけ課金される玉貸しシステムの打ちっぱなしであっても、1時間当たりの利用料はシミュレーションゴルフの方が高い傾向にあります。
都心部と地方では利用料の相場が異なるため、シミュレーションゴルフの方が割高であるとは言い切れませんが、高性能な機械を使用している分、利用料は高くなってしまいます。
シミュレーションゴルフの料金相場
ここからはシミュレーションゴルフの利用料の相場を見ていきましょう。
利用施設 | 料金相場 |
---|---|
シミュレーションゴルフ | 3000円/1時間 |
打ちっぱなし(玉貸しシステム) | 1球7~12円 |
打ちっぱなし(打ち放題) | 1000~2000円/1時間 |
※全国の平均的な金額になります。あくまで目安としてご利用ください。
シミュレーションゴルフの楽しみ方
シミュレーションゴルフにはいろんな機能がついていたり、コースモードや練習モードと複雑になりがちなので、シミュレーションゴルフを楽しむ上で、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
シミュレーションゴルフを使う場合には大きく分けて、下記の2パターンに分けられます。
・コースモードを楽しむ
・スイングなどの練習に活用する
コースモードを楽しむ
シミュレーションゴルフの最大の楽しみ方は、どんな時でも気軽にコースを楽しむことができるという点です。
室内でゴルフが楽しめるということもあり、気温や天候に左右されません。
また、世界中のコースが搭載されている機種もあるため、実際には行けないようなコースを回ることも可能です。
回っているコースを途中で変更したり、今打った打席をやり直せたりと気軽に楽しめる機能が付いている機種があるのも魅力的です。
技術が足りなくて実際のコースに行くのが不安と感じる人や、ゴルフ場までが遠くて行く気になれないという人など気軽にコース体験を楽しみたい人にとってはシミュレーションゴルフは存分に楽しむことができるかもしれません。
スイングなどの練習に活用する
スイングの分析や飛距離の打ち分けなどの練習にもゴルフシミュレータ―は非常に効果的なので、練習目的での使用もおすすめです。
スイングを高性能カメラで撮影、ボールのスピン量や打出角度などを計測する機種があるため、打ちっぱなしでは気づけない自分のスイングのクセや、球の軌道などを細かく分析することが可能です。
正しいスイングの知識や、最適な打球の弾道などの知識があれば一人であっても修正点を洗い出すことができ、スコアアップのための練習ができます。
知識がない人でも映像やデータを元にコーチから教わることもできるので、どこを直せばいいのかが一目瞭然となるため、レッスン効率も◎。
初心者から玄人まで、練習としての利用でも十分に活用できるので是非試してみてください。
まとめ
室内にいながら本物に近いコース体験や、詳細なスイング分析、気候や季節に左右されない快適さなど、シミュレーションゴルフには沢山のメリットがあります。
打ちっぱなしと比べると利用料金は少し高くなることもありますが、打ちっぱなしとはまた違った体験ができるはずです。
コース体験や練習など、是非気軽にシミュレーションゴルフを楽しんでみてください!